駿河台大学陸上部の徳本一善監督とはどんな人?法政大学時代から実業団、陸上部監督になるまで

2022年の箱根駅伝に初出場する、駿河台大学陸上部監督、徳本一善(とくもとかずよし)監督。
初出場するというだけでなく、部員に中学教師がいたり、監督自身が箱根ランナーだったりと話題豊富ですね。
徳本一善監督が現役箱根ランナーだった時代を知っている人にも、知らない人にも興味をもたせる人物です。

駿河台大学監督に就任し、10年目で初の箱根駅伝本戦出場を決めました。
箱根駅伝に出場することがどれだけ大変なことなのか。
シード校10校以外に予選会から上位10校が選出されますが、予選会は40以上の大学が参加します。
その上位に入るという熾烈な戦いに、エリート選手のいない陸上部が挑戦してきました。
有名選手ではない陸上部員達に予選会を突破させた、徳本一善監督は一体どんな人なのか?
どんな魅力のある人物なのか?
当時から密かに気になっていたことなど調べてみました。

徳本一善 茶髪とサングラス

徳本一善(とくもとかずよし)監督は、2012年に駿河台大学駅伝部の監督へ就任しました。

これを聞いて驚きや、待っていた!という気持ちになった人がたくさんいると思います。

 

法政大学時代には、茶髪とサングラスで箱根駅伝を走ったことは有名な話ですね。

茶髪というよりはオレンジ色で、ユニフォームにとても似合っているなと思ってました。

初めて箱根駅伝でサングラスをかけたというのは、目のためだったのかカッコよかったのかわかりませんが(きっと目のため)過去になかったことをやるというのは勇気が必要です。

当時、学生スポーツで髪を染めるなどきっとアリエナイ時代だったと思います。

でも「速く走る」ことで周囲が騒いでも関係ないと、証明していたことがかっこいいですね。

今でも忘れないのがこのウルトラマンみたいなサングラスです。

(かっこいいのか? このサングラスはメーカーさんからインタビューの前に渡されたとか。これでインタビューするの? と、本人も思ったとか…)

 

徳本一善 法政大学時代の箱根駅伝 成績 区間賞から棄権まで

1区と2区という区間配置から見ても、徳本一善選手はロード適性のあるスピードランナーだったとわかりますね。

もともと中距離選手だったので、箱根駅伝には全く興味がなかったとか。

箱根駅伝は監督にお願いされて無理矢理の出場だったけれど、大会の華やかさに「次はトップを走ろう」と思ったといいます。

1年 1区10位
2年 1区区間賞
3年 2区2位(日本人1位)
4年 2区 棄権
2年生、1区区間賞のときには、区間2位に1分5秒の大差をつけ「爆走王」と呼ばれ、坪田智夫監督(現在の法政大学陸上部監督)とたすきを繋ぎ法政大学をもりあげました。

4年生では2年連続の2区。

快走をするはずだったけれど

「何が起きているのかわからなかった。自分は走っているのに、どんどん遅れていく。スローモーションみたいでしたね」

顔をしかめ足を気にして、少しずつ集団から遅れていく。

監督の制止を振り切ってなんとかたすきを繋ごうと走る姿は、箱根駅伝シーズンになるとテレビで見ることがあるかもしれません。

なんとしても繋ぎたかった、走りたかったでしょう。

たすきを繋げなかった選手は夢でも渡せなくて苦しむことがあるというのですが、相当苦しんだと思います。

この場面が映ると私は自分のことでないのに苦しくなったことがあるくらい。

大学最後の箱根駅伝は、ふくらはぎの肉離れということで、2区7.3kmで監督に体を支えられ倒れ込み棄権となりました。

大会史上最短の棄権(28.6km)となったことも、ある意味歴史に名を残しています。

 

そして翌年は法政大学の後輩たちが、茶髪サングラスで予選会を突破しました。

ここまでがセットだと思うのですが、どうでしょうか?

徳本一善選手の志を受け継いでいるということですよね、当時の私は応援する気持ちが増し増しになりました!

 

 

徳本一善 実業団から現在まで

大学卒業後、自由な社風(陸上部)の日清食品グループにすすみ日本選手権5000mで2連覇。

膝の手術などを経て、東京マラソン(2007)に初出場し5位入賞(2時間15分55秒)。

2007年から順天堂大学大学院スポーツ健康科学研究科に入学し2009年卒業。

モンテローザにも所属しランナーとして活動しながら、2011年駿河台大学のコーチに。

2012年12月防府読売マラソンで2時間14分48秒の4位入賞。

そして同年に駿河台大学陸上部から独立した、「駿河台大学駅伝部」の監督に就任します。

 

一見派手な経歴に思えますが、たびたび挫折しそうな怪我もあり、当時のブログを読んでいた記憶では成績を上げるために試行錯誤をしている様子でした。

徳本一善選手が試合出場しているというのを確認していたのは、あまり意識していなかったけれど私はけっこうなファンだったってことでしょうね。

しばらくブログの更新がされないと寂しかったものです。

 

徳本一善 駿河台大学駅伝部監督

テレビなどでもよく聞きますが、当初の駿河台大学陸上部は陸上部の体をなしていなかったようですね。

酒、タバコ、パチンコなど、いまどきの箱根を目指す陸上部では考えられないことが、普通に部員の生活の中にあったといいます。

「漫画みたいだった」とも徳本一善監督は言っていました。

3回も監督になるのを断ったというくらいです。

 

 

学生時代は強気で上から目線だったという徳本一善監督ですが、今は心理学などを学び指導に役立てているといいます。

いろいろな経験をしているので、選手の指導にも活かせそうですし、親身になって考えることができそうです。

駿河台大学 箱根駅伝2022 予選会を8位で突破

徳本一善監督になった駿河台大学駅伝部から、初の箱根ランナー(関東学連連合チーム)がでたのは2016年。

そこから5年目の2021年、箱根駅伝予選会を8位通過して2022年箱根駅伝への初出場が決まりました。

 

箱根駅伝は関東地方の大会ですが、大学の数も集中していて、さらに箱根駅伝を走りたいという選手が集まる大学陸上部がたくさんあるため、出場するのはとても困難です。

予選会では40校以上の大学が参加し、たった10校しか出場できないという狭き門。

全国から速い選手たちが強豪校を目指して入部します。

箱根駅伝に出場する確率が高いのは、やはり常連校に入学すること。

ですが部内の競争で勝ち抜くことも条件になります。

 

逆に駿河台大学のような初出場を狙う大学は、何が難しいかと言うと「初めて出場すること」が一番の壁なんだと思います。

箱根出場経験のない学校に入る選手は無名から入学後に力をつけることが多いですよね。

あまりエリート選手は入学しませんから。

ですが、中には箱根初出場を狙って入学してくる選手もいるでしょう。

その壁を乗り越え初出場をする選手たち。

徳本一善監督を信頼してやってきたんだなと思うと熱いですね。

 

昨年書いた記事ですが、よろしかったら読んでください。

駿河台大学のマスコットキャラクター

箱根駅伝出場を決めた2021年のクリスマスに、徳本一善監督から贈られたプレゼント。

駿河台大学駅伝部のマスコットキャラクターです。

さすがですね、他の大学にはないものを出してくるところが斬新です。

かわいいマスコットキャラクターやコラボグッズなどについても書いているのでこちらからどうぞ

駿河台大学駅伝部のマスコットキャラクターがかっこかわいい!!今までにないイメージで箱根駅伝を後押し!
面白いことをしたい! という駿河台大学駅伝部の徳本一善監督がいろいろと見せてくれます。 マスコットキャラクターは、思ってもみないかわいい、かっこいいものでした。 他にもいろいろ企画されているので見ていきましょう。

 


徳本一善 息子さんが陸上をやってる!

徳本一善監督の息子さんが陸上をやっているということで、2022年に出場するかもしれない都道府県駅伝情報です。

群馬県選手代表になっている、徳本陽(とくもとひなた)選手です。

 

練習もいっしょにされているようで、YouTubeなどもありますが、このツイートはお父さん譲りの速さを物語っていますね。

箱根駅伝エントリーメンバーにも入っている今井隆生選手(中学教師)に勝ってしまう実力は、進路が楽しみ。

徳本陽選手についてはこちらから

徳本陽(とくもとひなた)の進路は?東農大二高のエース候補の実力。父は駿河台大学駅伝部監督・徳本一善さん
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徳本一善 結婚されてご家族(妻)も陸上に関わっています

大学陸上部の寮生活といえば、監督の奥様が寮母を努めている大学がありますよね。

駿河台大学の寮母も徳本一善監督の妻、徳本梨江さんなのです。

2002年に結婚され、徳本一善監督が選手時代からサポートをしてきました。

 

もともとは立ち上げたばかりの駅伝部で、徳本一善監督は単身で寮生活をしていました。

その後、なるべくコストを掛けずに選手たちのサポートをしたいということで妻の徳本梨江さんが2015年から、栄養面の管理をすることになりました。

徳本梨江さんはサポートのために大学で学び、管理栄養士の資格も持っています。

選手にとって食事は練習と並ぶ大切なことですからね。

どこの大学の寮母さんの話をきいても重要な存在であることがわかります。

食事面だけでなく、生活や心の面でも厳しく規律正しい生活の中の癒やしなんじゃないかと思います。

 

徳本一善監督の選手時代から現在までサポートし続けている徳本梨江さん、すてきなご夫婦ですね!!

ハナマルキとコラボのアスリートごはんをこちらから見ることができますよ

ページが見つかりません。 | ハナマルキ

 

 

徳本一善 経歴とプロフィール

徳本一善(とくもとかずよし)

1979年6月22日生まれ
広島県広島市出身
身長 173cm
体重 59kg
2003年3月    法政大学社会学部 卒業
2003年4月    日清食品 入社
2003年6月    日本陸上競技選手権大会 5000m 優勝
2004年6月    日本陸上競技選手権大会 5000m 優勝(2連覇)
2006年11月  東日本実業団対抗駅伝 総合優勝
2007年1月    全日本実業団対抗駅伝 総合3位
2007年2月    東京マラソン 5位入賞
2007年4月    順天堂大学大学院 スポーツ健康科学研究科 入学
2009年3月    順天堂大学大学院 スポーツ健康科学研究科 修士課程修了
2010年1月    ニューイヤー駅伝 総合優勝
2011年11月   駿河台大学 駅伝部選手兼コーチ
2012年4月     駿河台大学 駅伝部監督就任 モンテローザ所属
2019年10月   箱根駅伝 予選会 総合12位
2021年10月   箱根駅伝 予選会 総合8位(箱根駅伝初出場決定)
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