男子のマラソン世界記録保持者はエリウド・キプチョゲ選手!いつどこで、そのタイムは?

男子マラソン2020年現在の世界記録保持者は、ケニアのエリウド・キプチョゲ選手です。
2018年にベルリンマラソンでフルマラソン公認世界記録を出しています。また、2019年には非公式で2時間を切ることにも成功しました。
世界を驚かせたキプチョゲ選手とその記録について書いていきます。



男子のマラソン世界記録はいつどこで、誰がだしたのか?そのタイムは?

エリウド・キプチョゲ選手(ケニア)が2時間1分39秒の世界新記録をマークしたのは、2018年9月16日ベルリンマラソン(ドイツ)です。

ベルリンマラソンは好記録が出やすいと言われていますが、その理由は

・高低差の少ないフラットコースである

・開催時の気候の良さ(暑すぎず寒すぎず)

などと言われています。

暑ければ無駄に体力を消耗しますし熱中症の恐れが、寒ければ体の動きが硬くパフォーマンスが悪くなることも、また低体温症になることもあります。

ベルリンの9月の平均気温は最高19℃最低11℃程度、雨も月に7日程と気候は安定しているので参加する選手も記録を狙っていきやすいと思います。

この時にキプチョゲ選手が履いていたのは「ナイキ ズーム ヴェイパーフライ 4% フライニット」で、当時最新の厚底と話題になったシューズです。

(「ズーム ヴェイパーフライ4%」、「ナイキ ズーム ヴェイパーフライ 4% フライニット」、「ズームX ヴェイパーフライ ネクスト%」と進化し2020年は「ナイキ エア ズーム アルファフライ ネクスト%」が最新)

キプチョゲ選手は、それまでの世界記録、2時間2分57秒を1分18秒も上回りました。

これだけ短縮するとなると、コースや気候の良さだけではなくキプチョゲ選手の力がとんでもなくすごいものだとわかります。

42.195kmを走って一秒に泣くこともある種目です。

それを1分以上早く走るとは、キプチョゲ選手とはどんな人なのでしょうか。




マラソン世界記録男子の公認記録を持っているエリウド・キプチョゲ選手とはどんな人?

エリウド・キプチョゲ(Eliud Kipchoge、1984年11月5日生 – )ケニアの陸上選手

男子5000メートルー2004年アテネオリンピック銅メダル、2008年北京オリンピック銀メダル

男子マラソンー2016年リオデジャネイロオリンピック金メダル

長距離走の大会で上位を占めるケニア出身です。

なぜケニア出身選手が強いのかは諸説ありますがこれだ、という答えにまだ出会っていません。

高地トレーニングのためにケニアに行く人もいるようなので、そこで生まれ育ったというのは少し有利なのかもしれません。

キプチョゲ選手の人柄についてはインタビューから少しだけ知ることができます。

真面目で陸上一筋、練習熱心で家族を大切にする「走ることが大好き」な人だそうです。

普段の生活を規則正しく、自分を信じて感謝を忘れない。

走るのが早いだけでなく、人柄も素晴らしいようです。




マラソン男子世界記録を出したときのキプチョゲ選手のラップタイムは?

一定の速度で最初から最後まで走るのは距離が長いので難しいのですが、最近のワールドクラスのレースは後半スピードアップをする展開が増えています。

公認世界記録を出したときのキプチョゲ選手は前半61:06、後半60:33というタイムで走りました。

やはり後半型ですね。

さらに選手と並走しレースを作るペースメーカーが途中から付いていけなくなり、最後の16km以上を単独で走ったのです。

ペースメーカーの役目は、ペースを作ること、ランナーの風よけになることなど、いるといないではタイムに影響すると言われています。

単独走で走る気持ちや体力の消耗等想像できないレベルのことですが、精神的にも強い方なのだと思います。

5kmごとのラップ

5km 14:24
10km 14:37
15km 14:37
20km 14:18
25km 14:28
30km 14:21
35km 14:18
40km 14:30
42km 6:07

数字を見ると平均して同じ早さで走っています。

42Kmずっと同じとは、機械のように正確ですね。

 




マラソン男子の記録ランキングと世界記録の推移(2020年)

男子
タイム氏名所属大会日付
12時間01分39秒エリウド・キプチョゲケニアベルリン2018年9月16日
22時間01分41秒ケネニサ・ベケレエチオピアの旗 エチオピアベルリン2019年9月29日
2時間02分37秒エリウド・キプチョゲケニアロンドン2019年4月28日
32時間02分48秒ビルハヌ・レゲセ英語版エチオピアの旗 エチオピアベルリン2019年9月29日
42時間02分55秒モジネット・ゲレメウ英語版エチオピアの旗 エチオピアロンドン2019年4月28日
52時間02分57秒デニス・キプルト・キメットケニアベルリン2014年9月28日
2時間03分03秒ケネニサ・ベケレエチオピアの旗 エチオピアベルリン2016年9月25日
2時間03分05秒エリウド・キプチョゲケニアロンドン2016年4月24日
62時間03分13秒エマニュエル・ムタイケニアベルリン2014年9月28日
62時間03分13秒ウィルソン・キプサング・キプロティチケニアベルリン2016年9月25日
82時間03分16秒ムレ・ワシフン英語版エチオピアの旗 エチオピアロンドン2019年4月28日
2時間03分23秒ウィルソン・キプサング・キプロティチケニアベルリン2013年9月29日
2時間03分32秒エリウド・キプチョゲケニアベルリン2017年9月24日
92時間03分34秒ゲタネ・モラ英語版エチオピアの旗 エチオピアドバイ2019年1月25日
102時間03分36秒シサイ・レマ英語版エチオピアの旗 エチオピアベルリン2019年9月29日




実は非公認記録で2時間を切っている!不可能と言われたサブ2!マラソン世界記録(非公認)とは?シューズは?ペースメーカーは?

2019年10月12日、オーストリア・ウィーンで「イネオス1:59チャレンジ」というフルマラソン42.195km2時間切り「サブ2」を目的とした非公認レースが行われました。

その時に1時間59分40秒2という2時間を切るタイムを出したのです!

もちろん世界で初めての2時間切りです。

レース自体は非公認なので公式記録にはなりませんが、限界はないと言うキプチョゲ選手はいつか公式レースでサブ2を達成するかもしれません。

https://twitter.com/INEOS159/status/1194203184576815104

この時履いていたシューズは、ナイキの新しいシューズ「ネクスト%」プロトタイプの「α-FLY」。

この後また厚底が話題になりました。

ナイキの最新技術が記録を後押ししたのでしょう。

ペースメーカーのフォーメーションも計算されている

またペースメーカーのフォーメーションも話題となりました。

風の抵抗を抑えるためにキプチョゲ選手を中心にエックス(X)型のフォーメーションを組み、ペースメーカーの交代もスムーズに行う練習もしたそうです。

そのペースメーカーは総員41名。

ナイキ契約をしている各国の選手が集まり、日本からは村山紘太選手(旭化成)が参加しました。

また、前を走るペースカーからは、グリーンのレーザーでラインを示しペースメーカーを誘導する等万全の体制です。

レースコンディションは最高の日を選ぶ

レースの候補日も8日間あり、コンディションの良い日を選んだそうです。

最後まで余裕の表情で走り続けた裏にはこのようなバックアップが緻密に計算されていたことも要因になっていそうです。

最後にラップタイムを紹介しますが、1kmを平均2分50秒、100mにすると17.2秒!で42.195kmを走り続けたことになります。

人間は本当にすごい力を持っているものです。

5km  14:10
10km  28:20(14:10)
15km  42:34(14:14)
20km  56:47(14:13)
25km 1:10:59(14:12)
30km 1:25:11(14:12)
35km 1:39:23(14:12)
40km 1:53:36(14:13)
42km 1:59:40(06:04)

 

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