田中希実 、父親と磨いたラストスパートで東京オリンピックに挑む!日本記録更新に必要な練習メニューとは?!

2020年驚異的なラストスパートで女子1500m、3000mで日本記録を更新し、5000mの東京オリンピック内定を果たした田中希実(たなかのぞみ)選手についてお伝えします。
田中希実選手は現在21歳の大学3年生です。
まだ若く新人ですが、2020年7月に女子3000mで8分41秒35を記録し18年ぶりに日本記録を更新。
その1ヶ月後に1500mで4分05秒27を記録し、14年ぶりとなる日本記録更新を果たすという驚きの実力を持ち合わせている選手です。
「どうせ外国人の血が混じった、天才ランナーだからでしょ?」
と思いたくなるでしょうが、答えはノーです。
日本記録を塗り替えた裏側には、所属先の豊田自動織機tcという存在、父親との血の滲むような努力があったのです。
また、田中希実選手のプロフィール、在学中の同志社大学、アスリート契約を結んだニューバランスについても一緒にお伝えしていくので、最後までお付き合いください。




 

田中希実 オリンピック1500m 日本記録更新で準決勝から再び日本記録で決勝へ

日本人初の1500mオリンピック出場

田中希実選手、初オリンピック1500mで自身の日本記録を更新しました。

身長差のある選手たちの中で、自分の走りをできたのではないでしょうか。

記録は、4分02秒33。おめでとうございます。

5000mではわずかに届かず予選敗退しています。

1500mは日本人女子初めてのオリンピック参加なので、このまま決勝まで勝ち進んでください!

決勝進出!!

すごい、すごいですね!

先頭にでて走り出した田中希実選手、最後まで走り抜き5位で決勝進出です。

そして再び日本記録を更新し、日本女子初の3分台に!

決勝、楽しんで走ってほしいですね!

田中希実 東京オリンピック 1500m8位入賞

ハイスピードで展開された女子1500m決勝で、田中希実選手は見事8位に入賞です!

おめでとうございます。

 

ラストの伸びが足りなかったと田中希実選手は言っていましたが、最初の入りが早かったけれど最後までついていけたというのは十分だと思います。

思ったより早く4分切れたということで、うれしいですね!!

次の目標は、タイムを伸ばして入賞以上の順位を狙いたいということです。

本当に素晴らしい結果ですね。

日本人初の1500m出場からの8位入賞、何度でもおめでとうを言いたいです!

田中希実、強い理由とは?父親がコーチ?!両親が考案した練習メニューに迫る!

田中希実のコーチは父親!

田中希実選手は父親とマンツーマンで練習しているので、父親がコーチということになります。
父の名は田中健智(たなか かつとし)といい、川崎重工の実業団ランナーとして活躍していました。

現在はアスレックという会社を立ち上げ、ランナー向けのイベントやサポート、ランニング教室の開催等を行いつつ、田中希実選手の指導にあたっています。
そんな田中健智さんは、いったいどのような練習メニューを用意しているのでしょうか。

県民だよりぐぐっと!の田中希実選手インタビューより

週に6日、午前と午後に分けて、トータルで1日15キロから20キロくらい走ります。
「今日は午前だけ」という日もあり、実業団の選手に比べると練習量は半分くらいだと思います。
長く練習するよりも、短時間で効率よく競技力を上げるやり方が私には向いていると思っています。
練習場所はさまざまで、小野市の陸上競技場をはじめ、県内の競技場や公道、大学の競技場を使うこともあります。
大学1年生の時は勉強との両立が大変でしたが、今は授業数も減り、練習に集中できるようになってきました。

練習量は、意外にも実業団選手の半分。
どうやら、短時間で効率のいい練習メニューが鍵のようですね。

具体的に説明すると、田中希実選手が行っている、効率のいい練習メニューとは、「インターバル走」と「流し」です。
1つずつ見ていきましょう。




練習メニュー1 インターバル走

インターバル走とはまず全力で走り、30秒程度ジョギングし再び全力で走るといった、足を一切止めずに行うトレーニングです。
距離は200m~1000mを設定して行い、体力強化、筋肉強化、呼吸能力の向上が見込めます。

ただしインターバル走は、体力の限界を超える練習になるのでとても過酷なものとなります。
田中希実選手のインターバル走は、300mを2本と200mを1本、30秒程度のジョギングの代わりに100mを2本走ります。

設定しているタイムは300mと200mはキロ3分前後、間に挟む100mはそれより少し遅いペースだそうです。
この1セットを1時間前後続けて行っているのですから、1500m、3000mで日本記録更新を達成したのも納得ですね。

田中希実選手も「私と同じ練習をやれば、私と同じぐらいのタイムが出せる」と言うくらい過酷な練習だそうです。
またこのインターバル走を始めてから、フォームが変わったそうで
「今までは跳ねるような走り方だったのですが上下の動きがなくなってきた。これもきつい練習をしているうちに、自然に効率のよい走りになったんでしょうね」
と語っています。




練習メニュー2 流し!

次に説明する練習メニューは、流しです。
「流し? 流しって、練習前後にやるウォーミングアップやクールダウンじゃないの?」
流しと聞いたら、普通そう思いますよね?
しかし、田中希実選手にとっての流しは、重要な練習のようです。

書籍、Number Do(ナンバー・ドゥ)RUNの新常識より、

早朝、旭川の河川敷で田中さん親子を見かけた。
短い距離を行ったり来たり、行ったり来たりを、ず~っとやっていたのだ。
聞けば、希実さんは足が遅かったため、今でも〝流し〝をすごく大切にしているという。
確かに私たちはどんな練習の時も流しだけは必ず入れてます。
流しごとき、ってなりがちなんですけどもね。
遠征先でもちゃんと距離を測って、タイムも計測しています。
私たちは普段は、練習前ではなく、走った後に自分の練習を確認するために流しを入れています。
ただし、ポイント練習の時だけは、感覚をきちんとつかむために練習前に導入の流しを、さらに練習直前に仕上げの流しを入れていますね。
それぐらい流しが重要なのです。
市民ランナーの方は、体に動きを覚えこませる程度なら、3~5本。
しっかりやりたいときは、7~8本やるといいでしょう。

流しとは、7、8割程度の力で100m前後を走ることで、別名ウィンドスプリントといいスピードアップ、フォーム改善、リフレッシュ効果があります。

確かに流しも大切な練習メニューの1つとは思いますが、田中希実選手のように細かいこだわりを持って取り組んだりはしません。

この、一見どうでもいいと思える練習に対しても重要視して真剣に取り組む、という意識の違いが走りの強さに繋がっているのでしょう。




田中希実、磨き上げたラストスパートで日本記録更新!5000m 日本選手権でも優勝を勝ち取る!

田中希実選手は昨年2020年度、女子1500m、3000mで日本記録を更新し、東京オリンピック代表選出レースである「日本選手権女子5000m」でも優勝を勝ち取りました。

しかしそれぞれペース配分の違うレースなので、練習でペースを体に覚えさせるといったことができません。
田中希実選手は1500m、3000m専門の選手で、体に染み付いたペース配分も中距離に合わせたタイムです。
つまり、5000mの専門選手には、本来敵わないはずなのです。

では一体なぜ日本選手権女子5000mで優勝出来たのでしょうか?
実は田中希実選手の、中長距離レースに共通することがあるのです。
それは父との練習メニューで培った、ラストスパートです。




日本記録更新!1500mのレース内容!

1500mのレース内容を見ていきましょう。
田中希実選手は100m時点から先頭をキープし、ゴールするまで先頭を譲らない展開となりました。
最初の400mは66秒で、日本記録と同等のペース。
1100m地点での通過タイムは3分02秒で、ここから更に加速します。

注目のラスト400mのタイムは、なんと63秒!
ラスト1周でトップ争いが期待される中、驚異的なラストスパートで抜け出して独走状態となり、4分05秒27で日本記録を更新したのです。

田中希実選手もインタビューで

「練習でラストスパートの自信はつけていたので、本当に力を出しきろうという思いだった。ラスト100mで日本記録更新を確信した」

と語っており、どうやら田中希実選手の武器は「ラストスパート」で間違いないようですね。




またまた日本記録更新!3000mのレース内容!

田中希実選手はこちらもスタートから飛び出し、すぐに先頭に立つと200m地点で後続が脱落し、田中希実選手を含めて4人での先頭争いとなります。

最初の400mは67秒。
そのまま危なげなくペースを刻み続け、1000m2分53秒の好タイムでレースが進んでいきます。
しかし、次の1000mはちょうど3分。

少しずつ、ペースが落ちていっているように見えますが、ラスト400mの鐘を聞いた途端に一気に加速します。
あっという間に先頭集団を置き去りにし、余裕の1位でゴール。
ラスト1000mのタイムは2分48秒!

3000mのタイムは、8分41秒35でこちらも日本記録を更新。

1500m走と同じで、最初100~200mで先頭に立ち、ラスト400mでスピードを全開にする走りが、田中希実選手の基本戦略のようですね。




東京オリンピック代表選抜試合!5000mのレース内容!

1500m、3000mは中距離種目なので、ラストスパートでスピードを一気に上げるのは割と普通のことです。
しかし5000mは長距離種目なので違います。
仮に5000mで中距離走並のラストスパートを出せるのだとしたら「世界記録を目指せるレベル」なのです。

それでは、レースを見ていきましょう。
今回のレースでは、日本女子5000m歴代3位の記録を持つ廣中璃梨佳 (ひろなか りりか)選手も参加しています。

日本記録ではなく大会優勝を狙う田中希実選手は、先頭には立たず実力が上である廣中璃梨佳選手の後ろにくっついていく作戦を取ることにしました。

レースが始まり、田中希実選手は先頭の少し後ろに位置取り、最初の400mを69秒で通過し1000メートル地点のタイムは3分6秒。
意外にもスローペースでレースは進んでいき、田中希実選手に余力が持てる試合展開になります。

2000mを6分15秒で通過、3000m地点で9分18秒、平均1キロ3分6秒のペースです。
しかしここからペースが上がり始めます。
4000mを12分14秒で通過するとさらにペースを上げていき、残り400mの鐘が鳴ると田中希実選手お得意のラストスパートが始まります。

残り200m地点で先頭の廣中璃梨佳選手を追い抜き先頭に立つと、その差をどんどん広げて1位でゴール。
見事、女子5000m東京オリンピック内定を果たしたのです。

5000mタイムは15分05秒65で、ラスト1000mは2分51秒で走った計算となります!
序盤のレース展開がハイペースだったなら、日本記録を更新していたでしょう。

長距離でも、中距離走並のラストスパートかける事のできる田中希実選手。
まさに、世界記録更新を目指せるランナーなのです。




田中希実 ホクレンディスタンスチャレンジ2021 3000mと1500mで日本新記録更新!!

2021年7月10日 ホクレンディスタンスチャレンジ2021網走で自身の日本記録を更新!

8分40秒84 ラスト一周で前にでてそのままいつもの、あのロケットスパートで!

誰もついてこれない速さです。

オリンピックにはずみの付くレースでしたね。

★田中希選手の3000mは3時間45分辺りから★
⇒ホクレンディスタンスチャレンジ2021網走大会はこちらから

そして1500mも日本記録

2021年7月17日 ホクレンディスタンスチャレンジ千歳大会 1500m

気温35℃という中で日本新記録を達成! 4:04.08

本人もまさか出るとは思わなかったと。

そんなに簡単にでてしまっていいの?と思ってしまいますが、それだけの実力があるということですね!


田中希実はかわいい?所属してる豊田自動織機tcとは?

田中希実選手の、かわいいと言われている写真を紹介します!

笑顔が素敵ですね。
特徴的なのは、この少し太めの眉毛です。
田中希実選手のメイクを感じさせない素朴な印象は、男性からも人気が高いです!

そんな可愛いと言われている田中希実選手は実業団ではなく、豊田自動織機tcに所属しています。

豊田自動織機tcとは、豊田自動織機グループが、2019年4月に設立した陸上クラブで、メンバーは田中希実選手と後藤夢選手の2名のみとなってます。

長距離ランナーが実業団に所属すると、駅伝に出場しなければなりません。
そこで、中長距離に専念したい田中希実選手は、実業団ではない豊田自動織機tcを選んだということになります。

実業団に加入しないランナーは、異端児として珍しい目で見られますが、田中希実選手は今の環境で結果を出しているので、周囲の声を気にせずこのまま進んでいって欲しいですね!




田中希実が使っているシューズ、スパイクはニューバランス製品!

田中希実選手は実業団選手ではないので、アスリート契約によるサポートが必要です。
そこでアスリート契約を「ニューバランス」と結び、様々なサポートを受けています。
田中希実選手はサポートの一部としてニューバランスの販売するシューズ、手袋、スパイク等を大会や、練習で使用しています。

シューズ




女子1500mで日本記録を更新した際に履いていたスパイク

選手の活躍には良いシューズが必要です。
ニューバランスの製品は田中希実選手が実際に使用し、1500m、3000mで日本記録を更新したので質の良いシューズと言えるでしょう。

陸上シューズ界で1番のライバルである「ナイキ」に「ニューバランス」はどこまで通用するのか。
田中希実選手の活躍と共に見守りましょう!




田中希実のプロフィール!身長、体重、在学中の同志社大学を紹介!

田中希実のプロフィール

最後に、田中希実選手の身長、体重、経歴のプロフィールを紹介します。
wikipediaより

選手情報
フルネーム たなか のぞみ
愛称 のぞみ、のん
国籍 日本
種目 中距離走,長距離走
所属 豊田自動織機TC
大学 同志社大学スポーツ健康科学部
生年月日 1999年9月4日(21歳)
出身地 兵庫県小野市大島町
800m 2分04秒66 (兵庫県記録)
1500m 4分05秒27(日本記録)
3000m 8分41秒35 (日本記録)
5000m 15分00秒01 (日本歴代4位)
10000m 31分59秒89

獲得メダル
U20世界選手権
金 2018 タンペレ 3000m
アジアジュニア選手権
金 2018 岐阜 3000m

身長:153センチ
体重:41㎏




 

同志社大学ってどんな大学なの?

田中希実選手が通っている同志社大学とはいったいどのような大学なのでしょうか?

同志社大学はスポーツの広い分野が学べる大学で、自由で1人1人を尊重している校風が良かったため入学を決意したそうです。

具体的には
「体育会系な風潮がない、一人ひとりが自由に練習できる環境があった、環境が整っているので自分のやりたいことに集中できる」
といった校風です。

また陸上選手として活躍し引退した後のことも考えて、スポーツ健康科学部に入ったとのことなので、本当に頭が下がる思いですね。




田中希実の趣味!

そんな頭のいい田中希実選手ですが、趣味は児童書を読むことだそうです。





県民だよりぐぐっと!の田中希実選手インタビューより

小学生の頃から読書が好きで、「大草原の小さな家」や「赤毛のアン」シリーズなどの児童書を愛読しています。美術館へも、企画展などを自分で調べて足を運びます。影絵作家の藤城清治さんや絵本作家の永田萠さんの作品が好きです。

少し意外ですよね。
もしかしたら児童書を読む趣味も、かわいいと言われる理由なのかもしれません。

21歳で日本の中長距離を背負う若きランナー、田中希実選手。
東京オリンピックでの活躍と、これから世界へと挑戦していく彼女の成長を見守りましょう。




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