箱根駅伝第100回大会は、全国から出場可能になるというニュースが出ましたね。
ふと、数年前からそんな話があったと思い調べつつ箱根駅伝100回大会はどうなるのか調べてみました。
いろいろな意見も見ていこうと思います。
箱根駅伝全国化、第100回大会の出場枠は?
【2023年6月28日】
3校増の13校が本戦に出場できることに。
シード校10校とあわせて23校が箱根駅伝本戦に出場となります。
ただし、100回大会は連合チームの編成はありません。
次回の第101回箱根駅伝は、今まで通り関東だけの大会となります。
予選会出場には10000m34分以内に記録が必要。
~以下、過去記事~
現在まで、第100回箱根駅伝出場枠は発表されていません。
過去の記念大会では4月に発表されていたので、2023年4月には発表されるのではないかと予想します。
記念大会では、出場校が増やされることが予想されていて、全国からの出場が可能となった100回大会では、何校出場できるのかが注目されています。
早く知りたいですね。
たくさんの大学が出場できるルールに期待します。
第100回箱根駅伝全国化 予選会は全国の大学が出場が可能に!
参加資格について 公益社団法人日本学生陸上競技連合男子登録者で、本予選会並びに箱根駅伝本大会 出場回数が通算 4 回未満である者に限る。
関東学生陸上競技連盟から第100回箱根駅伝についての発表がありました。
第100回箱根駅伝(2024)の予選会に、全国の大学が参加できるということです。
これまでは関東学生陸上競技連盟男子登録者に出場資格がありましたが、日本学生陸上競技連合男子登録者と出場範囲が広がった形です。
ですが、101回以降が同じように全国から出場できるのかはまだ決まっていないとのこと。
(箱根駅伝が全国大会となるのは第100回のみとなりました)
それは中途半端だなと思います。
たった一度のために準備できるでしょうか?
箱根駅伝、綿密な下準備が必要です。
〇第100回東京箱根間往復大学駅伝競走予選会
・選考方法・参加資格についてhttps://t.co/QKnFWmFbVF
掲載しました。— 関東学生陸上競技連盟 (@kgrr_official) June 30, 2022
箱根駅伝の全国化は2017年にすでに議題に上がっていた
たびたび「箱根駅伝は関東の大会である」ことが話題になっていたと思います。
お正月に大々的にテレビで放送されるため「関東の大学だけの大会であることを知らなかった」という人が身近にもいたので、「箱根駅伝」というのは名前だけしか知られていないのだと感じました。
そういう話を聞くたびに、おせっかいとは思いつつなるべく熱くならないように、箱根駅伝だけでなく大学駅伝や陸上長距離について説明しています。
話がそれましたが、2017年にすでに「箱根駅伝全国化」が検討されているとの新聞記事がありました。
関東以外の大学も基準を満たせば予選会に出場できるという案。
それが2022年に正式発表されたのです。
100回を迎える箱根駅伝の大転換期です!!
箱根駅伝は関東地区の大会
箱根駅伝は視聴率や注目度が高いのですが、あくまでも関東地区の大会。
関東学生陸上競技連盟主催の大会です。
運営方法やテレビの宣伝力や力の入れ方、総合プロデュースが上手くいっている箱根駅伝は特殊な大会となっているのでしょう。
毎年お正月の大イベントとして注目されるので「箱根駅伝を走りたい」となり、強豪校を目指して有力選手が関東の大学入学してくるのです。
(もちろんその先を見ている人もいますよね)
大学としても全国ネットで大学名を連呼されるので宣伝になりますね。
いろいろな目的や思惑が絡み合っていますが、純粋に陸上として見ても他にない特殊な大会なので面白いと思う人もたくさんいるのだと思っています。
他にない特殊な大会と言いましたが、それはどういうことでしょうか。
箱根駅伝予選会は狭き門
箱根駅伝は他にはない大会と言いましたがその理由は、区間距離が長いことです。
学生が20km、ハーフマラソンほどの距離を走りタスキを繋ぐ大会は他にはありません。
そもそもハーフマラソンを走ることが箱根駅伝予選会です。
10人〜12人の選手がハーフマラソンを走り、チーム上位10人の合計タイムが少ないチームが予選を通過することになります。
例年は50チームほどが予選会出場タイム(だいたい10000m34分程度)をクリアして予選会に出場しますが、予選会を突破し本戦にすすめるのは10チーム。
狭き門ですね。
確率的には本戦でシード権をとるよりも難しい!
100回大会では、何校が出場できることになるのかわかりませんが、枠が増えることになると考えられます。
(予選会に出場するだけでも大変なことなので、予選会に出場することが目標という学校もあると聞きます)
箱根駅伝100回大会は、全国化への入り口になるのか?
箱根駅伝100回に向けて動き出していますが、予選会に出場できる資格のほか、詳細がまだ伝わってきていません。
関係者はもうわかっているのでしょうか。
出場できる大学は何校なのかが一番知りたいところであったり、関東学連選抜チームは作らないとのことですが全国からの選抜があったりするのかなど。
予選会は例年通り、立川で行うと思いますのでこの100回大会箱根駅伝予選会は、全国で生中継されるかもしれませんね???
また100回以降の大会の動向も気になところ。
はやく情報がでないか待ち遠しいですね。
箱根駅伝を地方大学は目指すのか?
早々に「目指しません」とコメントをあげたのはびわこ学院大学。
全日本大学駅伝の選考会には出場していますが、区間の距離が違いますね。
目指しません。 https://t.co/5O5mRtmqY9
— びわこ学院大学 駅伝部 (@BiwaGakuEkiden) July 2, 2022
逆に出場したいと言っている、大阪経済大学。
全日本大学駅伝の関西地区選考会でトップ通過した勢いに乗りたいですね。
大経大・青木監督 箱根駅伝予選会に全国の大学が参加へ「凄くありがたい。出場したい」― スポニチ Sponichi Annex スポーツ https://t.co/AsBwzYBqzr
— スポニチ記者ツイート スポーツ (@sponichisports) July 1, 2022
また、愛知工業大学、立命館大学、皇學館大学、福岡大学、関西大学も参加表明をしています。
最初に一歩踏み出すことによって全国の大学陸上のレベルや強さに変化が起こり、新しい流れが生まれそうで期待してしまいます。
関西大学が不参加を表明(2023年6月28日)
「出雲駅伝、全日本大学駅伝で地方勢トップと(関西一を争う)丹後駅伝で優勝を目指したい、という声が強かった」と説明した。関大は、昨年の日本インカレ1万メートルで日本人トップ4位のエース・亀田仁一路(じんいちろう、4年)を擁し、92年ぶり4度目の箱根出場なるかが注目されていた。
箱根駅伝を走った経験のある俳優・和田正人さん。
現実的意見と期待を込めていると思われるコメントです。
箱根駅伝100回大会に関東以外の大学の参加資格は未来ある英断。でも現実的な話、関東一極集中の長距離界で2年後に参加できる地方大学は如何程だろう。常勝軍団青学の原監督体制でも予選会突破まで5年。もう少し早めの決断なら100回大会に違う色の華を添えられたのかなーと。でも、でも、ありがとう!!
— 和田正人 (@daaaaaawaaaaaa) July 1, 2022
陸上を中心としたライターをしている藤井みささん。
いきなりは厳しいという意見。
箱根駅伝の参加資格が全国に…といっても、正直関東地区以外の大学は箱根を前提としたスカウティング・強化をしていないので、来年いきなり予選会出られますよー!と言われても正直厳しいだろうな、というのが率直な感想。
— 藤井みさMisa Fujii (@misaxxfujii) June 30, 2022
日刊スポーツが関西学院大学(兵庫)皇学館大学(三重)札幌学院大学(北海道)の指導者に電話取材したそうです。
関西学院大学の竹原純一監督は
「今のメンバーで出るのは無理。箱根はもともと頭にないし、ハーフの練習もしていないしね、10年後も続くとなれば、ちょこちょこ出場する可能性はある」
確かに、続くのであればメンバーが揃ったときに挑戦できますね。
札幌学院大学の鹿内万敬監督は
「地方は地方独自(方針)でやっているので、そこ(予選会)を目指すかは部員と話し合う必要がある」
「関東で日の目を見る選手は、ごく一部の人間。関東で諦めた選手が、地方の大学を選んで違う形で力を発揮できるかもしれない」と期待。
全国化が継続すれば、箱根路を目指す学生にとっては進路の選択肢が増える。
「関東で諦めた選手」とありますが、もし箱根駅伝が継続的に全国大会となるならば、選手が分散する可能性もでてきます。
それならば裾野が広がって、多くの選手が活躍できるチャンスも広がるかもしれません。
高校で活躍していなくても大学で伸びる選手もたくさんいますからね。
皇学館大学の日比勝俊監督は
これまで、高校生をスカウトする際は冗談っぽく「うちに来ても箱根には出られないけどね」と声をかけていたという。
同大学は4年連続で東海地区をトップ通過している。関東の強豪への挑戦について「今の実力差では厳しいが、チャレンジするいい機会」
チャレンジしたいという気持ちがあれば、自然に10000mの記録が伸びていくと思います。
予選会に出るには10000mの記録が必要なので、実力差を埋めていくチャレンジをする大学があったほうが面白いと思います。
箱根に出るチャンスがどこの大学にでもあるとしたら、地元を離れたくない選手も目標が変わるかもしれません。
詳しくは下記ツイッターのリンク先に掲載されています。
「箱根は頭にない」「今の実力差では厳しい」箱根全国化に関東外の大学は微妙な反応… https://t.co/k3fjcK5w2A
— 寺田的陸上競技WEB (@rikujouterada) July 1, 2022
箱根駅伝全国化したら、すごいことが起こるかも?
【2023年7月1日追記】
101回目の箱根駅伝は、通常通り関東のみの大会となるそうです。
たった一回ですか~という気持ちと、全日本大学駅伝があるからそうだよねという思いがせめぎ合う……。
なんだかここに来て、いろいろ議論も交わされているのが気になります。
箱根駅伝の不透明な部分(関東学生連合が主催なので、お金の動きが不明、意思決定の裁量など)が、とても気になり始めました。
ここではそれについては深く書きませんが、テレビは強いな、関東がやっぱり日本の中心なんだなと思うばかりです。
~以下、過去記事~
箱根駅伝以外にも陸上競技が好きなので、箱根だけに強い思いがあるというほどでもないのですが、お祭りとして盛り上がれる大会なのでワクワクします。
特別感の強い箱根駅伝に地方から出られるということは、挑戦でもあり夢でもあるのです。
陸上をやっていない者が言うことなので本当に夢なのですが。
でも、たとえば「風が強く吹いている」という小説原作で実写も漫画もアニメもあるのはご存じの方も多いでしょう。
あの寛政大学がたった10人で箱根駅伝に出場するというのは、まさに夢です。
さすがにシード権まで取ってしまうと現実にはありえないという感覚にはなりますが、そんなことがあるはずないとは言えませんよね。
事実は小説より奇なり。
面白いことが起こればいい!!
「無理だ」「ありえない」っていうよりは、面白がって応援したほうが楽しいと思っています。
そういうスタンスで陸上を観ている素人がたくさんいると思いたい。
この話題は、これからもずっと語られるのでしょう。
またいろいろ書きたくなったら追記していきます。
楽しみ、楽しみ。陸上界が盛り上がるのはうれしいことです!