関東インカレについてよくわからないという方のために書いています。
細かいルールがわからなくても、どういう大会なのかわかると見る楽しみが倍増します。
1部2部3部と別れていることもなんとなくしかわからない。
そんなあなたのために簡単にお伝えします。
関東インカレとは、関東学生陸上競技対校選手権大会のこと
簡単に言えば、「関東にある大学の陸上部の選手」が個人でトップを目指し、また「大学対抗」でポイント制ルールに則り、順位を競いあう大会です。
関東なので、箱根駅伝に出場する大学が含まれます。
ちょうど駅伝シーズンから離れた時期に行われるので、箱根ランナー候補たちがトラック5000m、10000mやハーフマラソンに集まりやすいのがみどころ。
トラック競技はマラソンなどと違い、同じ場所で走るので何度も選手を見ることができ距離感が縮まり、よりリアリティを感じられます。
関東インカレは、なぜ日本インカレより注目されるのか?
HP更新しました。
〇第100回関東学生陸上競技対校選手権大会
100回記念ロゴhttps://t.co/HKvcyDdXiD
掲載しました。 pic.twitter.com/8ulltZJXAx— 関東学生陸上競技連盟 (@kgrr_official) April 6, 2021
日本学生陸上競技対校選手権大会(通称日本インカレ)も9月に開催されますが、こちらは3大駅伝が近づきコンディションをを整えに入る時期なので、関東からは参加を見送る選手も多くなります。
そもそも関東に有力選手が偏りがちなので、関東インカレは注目度合いは自然に上がっています。
選手が関東に集まること自体が話題となることもありますね。
最近は関東以外の地方大学の選手にも注目することが増えていますが、集結ということではやはり「関東インカレ」になるのでしょう。
関東インカレの面白さは?
関東学生陸上競技対校選手権大会という名称のように大学の「対校戦」です。
大学どうしが順位を競うもの。
男子に関して説明すると、上位1部16校、それ以下の大学が2部、大学院生の3部となり、1部と2部は順位によって入れ替えがあるのです。
(3部の大学院は、出場者が少ないため入れ替えなどありません。競技も2部と一緒に行われます)
ポイント制
各種目に順位でポイントがつくことで、大学ごとの順位が出ます。
2位 7点
3位 6点
4位 5点
5位 4点
6位 3点
7位 2点
8位 1点
となり、各種目の総合点で順位が決まります。
1部と2部って?
参加大学の順位はポイントで決まります。
では、どんな大学が上位なのか?というと「すべての種目にまんべんなく強いこと」です。
なので日本体育大学とか東海大学、順天堂、東洋大学など、幅広い競技に力をいれている大学が強く
青山学院、駒沢大学のように長距離に特化している大学は得点が低いため2部となっています。
(もちろん、その年によって入れ替わっていきます)
なので、2部のたとえば青山学院の長距離選手が1部の選手より良い記録を出すことはあります。
ですが、総合点勝負になるのが「対校戦」なのです。
(過去に駒沢大学や青山学院が1部になったことがあります。強い世代では順位変動は当然ありますし、それが毎年おもしろく見られるポイントにもなります)
男子は上位16校が1部、17位以下が2部、大学院が3部となります。
総合得点により1部の下位2校(15位と16位)と、2部の上位2校(1位と2位)が入れ替えになるのが、箱根駅伝のシード権争いのように、見どころのひとつとなっています。
関東インカレ 参加標準記録と出場人数
一種目に出場できる人数は3人まで、その3人も誰でも成績の良い人を出せるというものではありません。参加標準記録にAとBがあり、A標準3人は出ることが出来ますが、3人出るならばB記録の選手が出られるのは一人まで。
また、Bの選手が2人は出られません。
一人ならばAだけでもBだけでも、参加記録に達していれば出場できます。
出場できる組み合わせは以下の通り。
(A・A・B)
(A・A)
(A・B)
(A)
(B)
なので、種目によってAが3人出場し、1〜3位を取れば8+7+6点が入るため、高得点になり総得点に貢献することもできます。
また、標準記録を切っていれば何種目でも出場はできます。
(100mと200mとか、100mと走り幅跳びとか、1500mと5000mとか…)
関東インカレでは、陸上競技の面白さを発見できる
とはいっても、種目が多く好きな競技を見るだけでお腹いっぱいになると思うので、なんとなくルールを知っているだけでいいかと思います。
(私も競技のルールは、まだ知らないことのほうが多いので、調べることもたくさんあります)
基本的に陸上は個人競技ですが、関東インカレは対校戦ということでチーム(大学)が団結するところが見どころの一つではないかと思います。
また、普段見ることが少ないフィールド競技やお目当て以外の種目も、気にしてみると意外な面白さに気づくことがるのではないでしょうか。
特に学生スポーツなので、自身の出身校やファンの大学があればさらに思い入れが増しますね。
関東インカレを楽しく見るために、ちょっとした知識としてお役立ていただけたらうれしいです。