ホクレンディスタンスチャレンジ(ホクレンディスタンス)は、北海道で行われる中長距離大会です。地元の観光促進、地域振興にも力を入れ、住民にも親しまれています。5つの都市を転戦。(今年はコロナウイルス感染症の影響で4ヵ所に変更)選手の育成を目的とした大会です。詳しく見ていきましょう。
ホクレン・ディスタンスチャレンジ!2020年7月4日から開催!開催日程と会場は?
今年もこの季節がやってきました!
コロナウイルスの影響でたくさんの大会が中止となっている中、陸上ファンが待ちわびています。
2020年の日程は以下の通りです。
・第2戦 7月 8日(水):深川大会(深川市陸上競技場)無観客試合
・第3戦 7月15日(水):網走大会(網走市営陸上競技場)
・第4戦 7月18日(土):千歳大会(千歳市青葉陸上競技場)
また、感染症や天候等を含む不可抗力が生じた場合には、変更される可能性があります。
当日の情報はJAAFのホームページ等を確認下さい。

ホクレンディスタンスチャレンジって?何をする大会?どんな大会?観に行けるの?放送予定は?
ホクレンディスタンスチャレンジってなんでしょうか?
ご存知の方はスルーで、なんだかわからないという人へ、個人的ツボな情報とともにお伝えしていきます。
誰が、どんな人が出場する大会なの?
中長距離を走る選手が、記録を出し実力を試す試合です。参加資格は幅広く、今年の大会資格は以下の通りとなっています。
参加資格 2020年度日本陸上競技連盟登録競技者で次のいずれかに該当する者に、出場を認める。
(1)各種目にて定められたターゲットナンバーを上限に、次の各号に該当する競技者。 若い数字を優先する。
1)日本陸上競技連盟強化競技者(ゴールド・シルバー)、東京2020オリンピック競技大会 内定および補欠競技者、グディーニャ2020世界ハーフマラソン選手権大会日本代表選 手。
2)参加標準記録を満した記録上位者。参加標準記録は当該種目の資格記録を優先する。(2)ターゲットナンバーとは別に、次に該当する競技者で日本陸上競技連盟強化委員会が認 める競技者。
・日本陸上競技連盟強化委員会が推薦する競技者。
・協賛団体が推薦する競技者。
競技種目は中長距離の大会なので800mから10000mで、会場ごとに種目は違います。
※今年はコロナウイルス感染症の影響で種目が各大会、大幅に削減されています。
競歩、ブラインドマラソン(障がい者)は今回は中止のようです。
会場 | 男子 | 女子 |
士別会場 | 1500m,3000m,5000m | 1500m,3000m,5000m |
深川会場 | 5000m,10000m | 3000m,5000m,10000m,3000mSC, |
網走会場 | 5000m,10000m | 1500m,3000m,5000m,10000m |
千歳会場 | 1500m,5000m,10000m,3000mSC | 3000m,5000m |
「SC」(Steeplechase)は「障害」種目
各競技の男女が、自己記録を出すために目指す大会です。自己記録は各種大会出場のために必要なので、自分と戦うというスタンスもあれば、ライバルに勝ちたいと思う人もいるでしょう。そして、目指す試合への調整という選手もいると思います。
また、障害という種目は公式記録を取れる場が少ないと思うので貴重な大会だと思います。この機会を狙っている選手も多いのではないでしょうか。それでも競技人口が他の種目に比べて少ないのは、かなりハードな競技だからと言えます。
大会要項、参加標準タイムなど▶︎PDF
ペースメーカーがつく!より早い記録に挑戦!
3000m以上のレースにペースメーカーがつけられます。
こちらは大会主催者が設定したタイムで走れる選手を誘致します。まさしく記録を出すための大会!ということですね。
ペースメーカーには外国人選手や国内の有力選手が指定されたペースで周回します。
それを目指して走る選手、自分のペースを守る選手とそれぞれの挑戦がありそれも見所ですね。
例年は1番になると地元から特産品の商品がもらえましたが今年はないかもしれません。
例年、各レース(1組目ならその1組目のなか)で1番になると商品がもらえました。主に地元特産物なのですが、米とかフルーツ、肉などです。
牛一頭を商品にするということもありましたが、きっと一頭分の肉ですね。
みんなで焼き肉パーティができる商品は羨ましかったのですが、今年はどうなのでしょうか。
そして観戦は無料です。
ですが今年は基本無観客試合のようなので応援にいくことが出来ません。
本来なら、近くならぜひ見に行って生の迫力を見てほしい。
そして、スポンサーの看板を叩いて応援してほしいと思います。(観客席とグランドの境目にある看板を叩いて音を出し応援するスタイルが広がっています)
また、入場の際に渡される番号で抽選会が行われます。
スポーツブランドからはバッグやリュックタオルなど、地元の企業からは地ビール、ハム、お菓子、海の幸といった特産物が商品になっています。無料で観戦してお土産が当たるかもしれない、陸上ファンにはとても楽しいイベントです。
今年はイベントとしての開催は、困難だという判断は仕方ないところです。
Youtubeで生放送は?
陸連がYoutubeで生放送をします!!
現地に入れるのは関係者、スタッフのみになると思うので、私としてはTwitterやインスタでの実況をお願いしたい。
もちろん仕事として参加していたらそんな暇はないかもしれないのですが……。
陸連ツイッター https://twitter.com/jaaf_official
YouTube生放送あります! (追記していきます)
【ホクレン・ディスタンスチャレンジ2020】第1戦士別大会 7月4日(土) youtu.be/7AlNmHABeY8
【ホクレン・ディスタンスチャレンジ2020】第2戦深川大会 7月8日(水) https://youtu.be/sEgkqZI1RD0
【ホクレン・ディスタンスチャレンジ2020】第3戦網走大会 7月15日(水)
【ホクレン・ディスタンスチャレンジ2020】第3戦深川大会 7月18日(土)
ホクレンディスタンス2020 スタートリストとタイムテーブル
リザルトのまとめはこちら

ホクレンディスタンスチャレンジ ポイントとは?強化費って?
ワールドランキング制度(ポイント)によりホクレン5戦のリザルトポイントが最も高い選手、男女各三名に強化費(日本国籍のみ)が出ていましたが、今年はコロナウイルス対策の充実のため実施されないことになりました。
また機会があれば詳しく書きます。
一位と1番の違いって?何のために走っているのか。
マラソンや長距離の選手はよく「1番、2番の選手は」とか「1番になります」という表現をします。
優勝や一位ではなく「1番」なのです。
最初は深く考えていなかったのですが、この1番と一位って違いますよね。
例えば記録だけで同タイムだった場合、一位が2人ということもありえます。同じレースで走っていれば写真判定や映像解析でわずかでも差を取ることができますが。
そのわずかでも1番になることがすごいことなのだということです。
たったひとりの1番。
唯一の1番になるという言葉は自分にとってもプレッシャーになると思いますが、その覚悟を抱えて「1番を取る」と公言して走る選手を応援せずにはいられません。
もちろん1番を目指すことだけではないことは承知です。
大会に出ることが目標であることも素晴らしいことです。
言葉としての1番の意味を考えれば、自分自身の記録の中での1番もとても尊いものではないでしょうか。
今年は大会の中止や延期が相次いでいるので、さらにその思いが強くなりました。
より明日の自分を高めたい、その気持ちを持って出場する選手全てを応援しています。